ニュース

Pick up SEAGALES

第1回 Pick up SEAGALES 「主将 林大成」

『日本一に向かって』

まず、どういった経緯で主将に任命されたのか教えてください

林――例年なら部員の投票を取った上で監督とコーチが話し合って、最後は監督が決める形なんですが、今年は主将に限らず主務とか寮長とかを4年生で話し合って決めたいと監督に相談したんです。それで、最終的に決定は監督なんですが、自分たちで決めたことのほうが任命した責任も持つし無関心でいることがなくなるという意味もあって、こころよく受け入れてくれました。それから何回かミーティングを重ねて任命されました。

監督が考えていた構想とある程度一致したことと、そうじゃない部分も自分たちの中で考えて、理由があっての結果なので最終的に認めてくれて、自分たちの考えた結果の役職編成ができました。


実際に主将をやってみて大変だったことなどはありましたか?

林――いつも日本一という目標を掲げているんですけど、日本一を結果として出すだけではなく、結果を出し続けるためにもチャンピオンチームの文化をつくろうと言っています。そのためには、まだ東海大は日本一になったことがないので日本一の気持ちは誰も持ててないなかで、個々が「自分たちが日本一のチームである」という自覚を持つことによって、「じゃあ日本一になるためにはこういうことをしよう」とか「日本一のチームにはこういう行為がふさわしいからやろう」という風なアイデアが出てきて文化ができてくると思うんですよ。

でも、部員が140人もいるので、去年Aチームで出ていた人間でさえ、全国大学選手権大会のセカンドステージで敗退していて、意識し続けてそれなりの行動をとり続けないとそういう自覚は芽生えないと思うんです。自分も含めてまだまだ持ててないんですが、でもそういう部分をチームに浸透させつつ、そのとき出る答えがすべてが正しいわけではないので、いろんなことを試しながらやっていってる過程なのでチャレンジしているときはしんどさは感じないと思うんですけどね。

今年のチームは私生活を根本から見直していると聞きましたが具体的にはどういったことに力を入れていますか?


林――僕のイメージでは、寮生活においても掃除ができないチームよりも掃除や私生活が良くできているチームのほうが強いというイメージなんですよ。日本一にふさわしいチームは、寮が綺麗なチームを想像しますよね。他大学のことは知らないんですが、そういう部分に関して東海大は年間を通してこだわり続けていくことができていなかったんです。

でも、4年生がミーティングして決めたからって下級生がすぐに納得して切り替わるとは思わなかったので、「4年生が率先してやろう」と言って今まで、1年生がほとんどやっていた寮の掃除なんかを全学年が平等に仕事を持って、それを1、2、3、4年生のグループでやるようにしています。それでコミュニケーションの機会も増やすようにしました。僕が1年生のときはAチームの試合に出ている先輩としゃべったことがなかったり、4年生に対する関心があまりない部分もあったんです。去年のチームで最後に僕が感じたことが応援の力だったので、そこで、4年生だけの応援とかではなくて部員全員が応援することによってもっと大きい力になると思うんです。

そういう部分がどこから来るのかなと考えたときに、4年生がしっかりやる姿を見せて、下級生がついてきてくれれば、自然とそういう風になると思います。今までは掃除をしているのが1年生だったので、1番寮を綺麗に使うのも1年生だったんですね。でも、それを自分が1年生のときのようにすることで、使いかたも改めて考えなおすというか、自分が掃除しているので綺麗に使うようになりました。まだまだですが、例年以上に寮も綺麗になってきましたし、そういう文化というか環境が徐々にできてきてはいると思います。


今年の4年生は例年以上に結束が強いとお聞きしましたが?

林――そうですね。いや、まだまだです!(笑)。ラグビー部においても私生活においても、それぞれの生活のリズムや行動があるので、みんなが同じレベルでの意識とか行動とか生活はしないじゃないですか。その中で、「こういうことをしよう」って言ったときに、人間なので4年生の中でも、全員が同じ行動を取れるわけはないじゃないですよね。でも、各グループの掃除班のリーダーとかになることで、少しづつレベルアップはしていると思います。ただ、そのレベルっていうか価値観だったりをもっと上げていかなくちゃいけないんですよ。当たり前のレベルをもっと上げていきたいのでまだまだですね!


今年のチームはどういうチームですか?アピールポイントや魅力を教えてください。

林――去年から試合に出ているメンバーが多いんですけど、レギュラーが保証されているわけではありません。そう考えると今年は選手層が厚いんじゃないですかね。プレー面においてはまだ試合をしていない(5月7日現在)のでなんとも言えませんが、スピードあるラグビーはいつもに増してできると思います。ランニングスピードはもちろんですけど、ボールの動くスピードだったり、試合展開のリズムであったりそういう部分のスピードは上がります!ラグビーの知識においても、「考えてプレーする」ということを浸透させていくので、またちょっといつもと違うラグビーをお見せできるかもしれないです!(笑)


5月18日から関東大学春季大会がはじまりますが、大会に向けた意気込みをお願いします。


林――1番楽しみなのはボールを動かすことと、ディフェンスのところに焦点を当てて練習してるんですけど、そこにおいての去年からの成長が見られるかが楽しみですね。チームの目標として日本一はもちろんのこと、「秋のオープン戦で全グレード全勝」というのがあるんですよ。春に関しては結果だけ求めてしまうとチャレンジできなくなったりするので、今やっていることがどれだけ自分たちに上積みされて、去年より良いイメージ、形で出てるのかというところが楽しみですね。


最後に主将という立場から日本一へかける思いを教えてください。

林―― 4年生が掃除をするから正しいということではなくて、それをしたから勝てるというわけでもないんですよ。だけど、そういうことをやってチームとしての結束力がこれから上がっていって、最終的に応援が力になって、結果として大学日本一になったときに、全部員はもちろん、スタッフや応援してくれている方々と一緒に喜びを共有したいという気持ちが強いです。そのために様々な目標を立てて、その目標に向かっては自分自身のことはもちろん、チームのことに対しても妥協はしたくないですね。

ラグビーはチームスポーツですけど、チームは個人の集まりです。その個人のレベルが低ければ、チーム全体の基準も下がってしまうので、そういう面に対しても妥協はしたくないです。全員のレベルをどんどん上げていって、そのどんどん上げるというのもみんなが「日本一になる」という気持ちを持ち続ければ、それなりの行動をともなうと思うので上がっていくと思うんですよ。でも、やっぱりまだ日本一になったことはないので、自覚って言ってもすぐに持てるものでもないじゃないですか。そこで全員が日本一という自覚を持って、その目標を達成するにふさわしい行動をとって、今まで以上に成長スピードを上げて、最終的に自分たちのやろうとしてるラグビーが本当にレベルの高い、日本一にふさわしいものになり、優勝してみんなと喜びを分かち合いたいですね。


  • SEAGALES
  • SEAGALESの選手紹介
  • 2014シーズン開幕
  • JUCOLA
  • 東海スポーツ